絵を売ってて思うこと

私はハンドメイドアプリ「Creema」にて作品を販売しています。

絵に限らず色々なハンドメイドがあり、見てて楽しく、時々購入もしてますが、美術をやってるとそこそこ知ってる方の名前(現在も活動されてる作家さん)で「○○様の作品ではありません」と言いながら有名な作家さんの作品に似たものを売ってる方がいます。それがまた結構売れてて、複雑な気持ちになります。しかも「特許出願中」とのこと!この方はモチーフまでも同じものを作っているからよろしくないと感じてしまうのですが


このCreemaで出品している方はアウトなのかセーフなのかという疑問が湧きました。


技法は果たしてパクリ、盗作に当たるのか。

法律に詳しい人がいたらお聞きしたいです。


本来作家であれば、人から「○○さんの作品に似てるね」と言われるのが一番言われたくない言葉だと思います。それならまだ「下手」とか「クオリティが低い」とかの方がマシ!一度言われたことあるけど、私の方が先でした。ただ、知名度的に劣ると先発でも後発に似てると言われてしまいます。私はSNSなどでも新しくこれから発表するものの投稿は基本しません。


反れましたが、私は色々な画材を試したくなる人間です。

でも、その技法は誰か(もしくは画材メーカーなどの企業とか?)が生み出している。その技法を使うことがパクリになるのかどうか。


油絵の技法自体はパクリにならない。これまでも多くの作家が表現して、歴史もあります。水彩もアクリルも絵の具はパクリにならない。冒頭の「○○様の作品」は別のものに絵を描き、作り上げていく技法です。組み合わせる発想は先発の作家さんが考えに考えた技法です。そこは真似したら微妙にアウトっぽい気がする。ただ、その先発の作家さんの技法で違うものを描いたら?アウトになるのか。キャンバスや紙に描くように。キャンバスだって誰かが考えたもの。

ちなみにその先発の作家さんのブログでは、技法が発展してくのは歓迎。ただ、同じモチーフを同じように描くのはどうかと思う、というような発言をされています。先発の作家さんが商標なり特許なり登録していれば良かったのかもしれませんが、そうなると他の方による技法の発展はなくなるのかもしれないですね。


私は何となくですが、表現やモチーフを、その技法を用いて模倣し、それで商売していたら盗用。

その技法を使い、別のものを表現していたら盗用には当たらないような気がします。ただ、人からは「○○さんに似てる」とか「○○って作家知ってる?」とかは言われると思います。


法律に詳しい人がいたら本当ちゃんと聞きたいです。


あらゆる表現で『新しい』を探っている現代のアートにおいて、偶然同時多発的に似たようなものが存在することもあり得ると思います。

だからこそ勉強して、アンテナを張らなきゃいけない。そして誰よりも先にその認知度を高める為に発表したい。作家なら「○○様の作品ではありません」と言いながら儲けようとしません。作家なら自分の表現で認められたいと思うはずです。


だから私は模倣で商売している方や、肖像権を侵害している方がいると複雑な気持ちになります。そのような作品に出会ったとき、私も出品している身で、通報していいのか、変に運営側から見て目立ってしまうのではないかと臆病になってます。とにかく自分はグレーゾーンなことはしないに限りますね。現代アートは終わらない勉強です。自分の表現を磨く為に、アートに限定せず色々なことを知りたい。そういう気持ちが大事だと思います。